ニューヨークやロサンゼルスの街角ではすでにポピュラーなフードトラックですが、
ここラスベガスでは、昨年あたりフードトラック元年を迎えたような気がします。
いや、元年というかフードトラック第二世代の始まりですね。
今元気のあるトラックたちは、以前からあるメキシカンフードのトラックや、3時頃になるとにぎやかな音楽とともに現れるコドモ向けのアイスクリームのトラックとは確実に一線を画しているのがわかります。
何が違うかというと、まず、これらのフードトラックの売りは「グルメフード」であること。
ハンバーガーだったり、タコスだったり、BBQだったりとその種類はいろいろですが、ほとんどのトラックはひとつのメニューに特化していて、そのこだわりの一品がお店の看板となっています。ファーストフードとして考えると、マクドナルドよりはお値段高めですが、オーダーしてから作られる料理は、ほんとにおいしい!
そして、興味深いのがTwitterやfacebookなどのソーシャルネットワークを最初から大活用してきたこと。
今はもうレストランでもホテルでもグローサリーストアでも当たり前のようにTwitterやfacebookを使ってマーケティングを行なっていますけどね。やっぱり、移動レストランってことで、お店の開店場所や今日のお勧めメニューとかっていう最新情報を頻繁に発信することがひとつのキーポイントだと思いますし、そういう意味ではソーシャルネットワークをうまく利用できるビジネスなんでしょうか。
さらには、今年前半から始まった「Food Truck Roundup」(フードトラック大集合のイベント)を
皮切りに、次から次へとイベントが企画されているのも面白い現象。
最初はフードトラックだけの集まりだったものが、さらに地元コミュニティを巻き込んで少しづつ大きな渦を描きつつあります。
この春から始まった毎月最初の土曜夜のイベント「VEGAS strEATS!」は、 フードトラック、ライブバンド、
アートやコモノのお店などがひしめきあって、ダウンタウンのこれまた 最近元気のあるホテル"El Cortez"の
パーキングで大変な盛り上がりを見せています。
活気があって、なおかつ地元に根付こうとするフードトラックたちは、これからラスベガスの新しい文化のひとつを創っていくのかもしれませんね。
(「地球の歩き方・ラスベガス特派員ブログ」で2011年2月に書いた記事を、改めて書き直したものです。)